今回は、大分県のご当地グルメでもご紹介した“地獄蒸し”をヒントに、ご家庭で蒸し料理はいかがでしょう? というご提案です。
蒸し器がなくても大丈夫? 代用できるの?
本当は、ご家庭(一人暮らしの方は実家でも良いのですが)に蒸し器や圧力鍋があればそれに越したことはありません。
ただ、蒸し料理はまったくしないという方も多いと思いますので、こういった代用方法がありますよ! というのをご紹介しておきます。
蒸し料理の基本は、水を熱して、湯気で料理を温めることですので、それを実現できる方法であれば大丈夫です。
例えば、大きめの鍋に少なめに水を入れて、そこに陶器製のどんぶり椀を入れて、そのなかに食材を入れて蒸します。どんぶり椀にフタがなければ、ラップをして湯気が雫となってどんぶり椀の中に入らないようにします。もちろん、鍋もフタがあるものを使用します。
そのほか、1,000円くらいで、ステンレス製の蒸し用の中敷皿は売っています。
また、2,500円くらいで、お鍋のふちにのせて調理できる蒸し用プレートなども売っていますので、これから頻繁に温野菜や蒸し料理を作ってみようかなと思われた方は、ホームセンターや通販で手に入れておくと良いでしょう。
キャンプなんかで使う飯ごうも中ブタがついていますので、3合までのご飯を炊くときに一緒に中ブタで蒸し料理が作れたりします。飯ごうは、火加減が難しいので、アウトドア以外での利用はおすすめしません。
蒸し料理は、食材は何でも合うため、今まで、亜鉛が豊富な食材のうち「ほや」が気になっていたのですが、調べてみると結構「謎の生命体」みたいですね。
あるサイトでは、好き嫌いが別れると書いてありましたので、このコラムで取り上げることはやめておきます。
蒸し料理に合いそうな食材は…
1.うなぎの蒲焼
いわゆる、うなぎのせいろ蒸しのように、レンジで温めるよりも柔らかくなるのではないかと思います。
2.牡蠣
これは、何度もご紹介していますけど、海のミルクともいわれ、亜鉛を含む食材のキングですので、はずすことはできません。
11月ごろから翌年2月ごろまでが生食用の旬ですので、冬場は一度だけでも牡蠣の蒸し料理を食べておきたいものです。
3.鶏もも肉
鶏もも肉は、蒸し料理の定番だといって良いと思います。しょうゆやポン酢、わさびやもみじおろしと合います。
そのほか、トマトソースかホワイトソースとチーズの組み合わせもアリです。また、カレー粉と塩を混ぜたものをつけて食べるのもスパイシーで良いと思います。
蒸し鶏は、冷めても美味しいです。冷めたら、シーザーサラダに投入して生野菜とクルトンと一緒に食べるのもアリですよね。
4.かに
かにも亜鉛を豊富に含んでいます。
たらばがに、毛がに、ずわいがに、お好みで大丈夫です。蒸したてのアツアツを三杯酢で楽しまれてください。
5.えんどう豆(塩豆)
えんどう豆(塩豆)も実を言うと100g中3.6㎎と亜鉛が豊富な食材なのです。
えんどう豆を蒸して、そのままもしくはしょうゆとマヨネーズのブレンドをつけて食べられてください。ビールなんかと合うと思います。
6.たらことチーズ
たらこは明太子を用意してください。たらこも亜鉛含有量は3.8㎎と多いほうです。
明太子とチーズを一緒に蒸せば、明太子は程良い固さになります。チーズはとけて明太子の辛さがマイルドになります。
そのままでもいけますし、マヨネーズをかけるともっと食べやすくなります。
基本的に何でもOKなんです!
亜鉛の欠乏に気をつけていても、高コレステロールになり、血糖値が高くなれば意味がありません。
好き嫌いなく何でも食べれば大丈夫です。肉だけではなく魚も野菜もトータルバランスで栄養摂取を心がけてくださいね。