ハゲ・薄毛の男性は精力絶倫?理論的には実は無関係

 昔から、「ハゲや薄毛の男性は精力絶倫」とよく言われていました。
これについては色々、意見が分かれています。
「半分、嘘でも、半分は本当」という意見から、 「本当」という意見までありました。
本当のところはどうなのでしょうか?

医師の中にも「本当」とおっしゃられる方がおられます。
男性ホルモンが多いと、その分、薄毛を進行させるDHT(ジヒドロテストステロン)も増えるわけだからと、非常にシンプルな意見でした。

  私は薬剤師ですが、ものすごく複雑に考えています。
そのため、「……精力絶倫であるとはかぎりません」と「逃げ」とでもとれるようなタイトルをつけています。
ちょっと、独断、偏見も入ってくると思いますが、この問題を以下の二つの視点から考えてみたいと思います。
①加齢によるテストステロン(男性ホルモン)の減少
②加齢によるAGA誘因物質DHT(ジヒドロステロン)の増加

 

性欲のシンボル「テストステロン(男性ホルモン)」の加齢による減少

精力絶倫を表すものは、男性ホルモンであるテストステロンの量です。
個人差はありますが、テストステロンの量は歳をとるごとに減っていきます。
自然な生理現象の一つです。

 

例外を除いて、ハゲは「老い」の証拠

例外というのは、いわゆる、「若ハゲ」のことです。
遺伝性の絡みもあってか、非常に若くして薄毛になる男性がいます。

しかし、通常は30代ぐらいからボツボツ、薄毛になり始め、40~50歳代でさらに薄毛が進行して、M字ハゲとか、O字ハゲになっていきます。

 薄毛やハゲの人口は、年齢が上になるほど増えていくのは皆さんご存知です。
わざわざ医学的な根拠を語る必要もないほど、わかりやすいですよね。

そして、精力絶倫を支えるテストステロン(男性ホルモン)は20歳代でピークをむかえ、30歳代には早くも下降していきます。
テストステロンは性欲、男性性機能向上だけでなく、気力充実、動脈硬化をはじめとする生活習慣病の予防にも効果的です。

テストステロンが加齢と共に減少していくわけですから、性欲は低下し、動脈硬化の進行、やがては生活習慣病の発症率が上昇します。
加齢と共に薄毛とテストステロンの減少が見られるということは、ハゲと性欲低下が加齢という原因によって同時に起こっている証拠になり、「ハゲは精力絶倫である」の説が少し崩れてしまいそうです。

ただ、これだけでは、「ハゲは精力絶倫である」という説を完全に否定するには少し無理があります。

そこで、「②AGA誘因物質DHT(ジヒドロステロン)の増加」の登場です。

 

AGA誘因物質DHT(ジヒドロステロン)増加は男性ホルモンが多いということ???

テストステロンが5αリダクターゼという酵素によって、DHTに変換されます。
この段階ではまだ、薄毛やハゲにはなりません。
DHTが男性ホルモン受容体に結合することで、薄毛、ハゲになっていきます。

テストステロンが多い男性ほどDHTが増える???

上記の内容を単純に考えると、たしかに、テストステロンが多い男ほどDHTが増えます。

では、考えてみてください。

テストステロンが一番多い年齢である20歳代に、ハゲの人が多いでしょうか?
また、テスロステロンがどんどん減っていく40~50歳代にフサフサな髪をした男性が多いでしょうか?

ここでは、ややこしくなるのでAGA以外の原因で薄毛になっていく病気などははずしてくださいね。
この矛盾は下記の内容で消失します。

 

加齢はDHTを増加させる原因

たしかに、テストステロンが溢れるほどあれば、DHTにどんどん変換され、DHTが増えれば、数打ちゃ当たるではないけれど、男性ホルモン受容体の強力な吸引力で男性ホルモン受容体に結合し、ハゲの発現も考えられないこともありません。

実際、このネットにも「男性ホルモンが多いと、性欲アップとともにDHTの増産でハゲが出現する」という医師の話がありました。

ただ、それだけでは、「加齢によってテストステロンは減少する」という医学的事実と重なり合いません。

また、テストステロンが多い20歳代に性欲アップは納得できても、ハゲは例外を除いてほとんど見られないので、「テストステロン増加はハゲを発現させる」も納得できません。

これからが非常に大事なのですが、加齢はDHTを増加させる原因でもあるんです。

なぜ、テストステロンが豊富な20歳代の男性が精力を維持したまま、ハゲずにいるか?……それは、テストステロンがDHTに変換しないからです。

体内にテストステロンがたくさんあるときは、DHTに変換しないと考えられています。
テストステロンに溢れた20歳代の男性は、精力充実だけでなく、病気にもなりにくいです。

次に、テストステロンが減少すると、どんなことがおきるのでしょうか?

体内のテストステロン減少を補足するために、少なくなったテストステロンをDHTという男性ホルモンに変換して、体内の男性ホルモンが減少しないように維持しようとします。

 

DHTは必要不可欠な物質  でも……

DHTを悪玉男性ホルモンと呼ぶサイトがありますが、悪玉だなんてとんでもありません。
DHTが存在するから、れっきとした立派な男性でいられるのです。

DHTは男子の胎児の性器を正常に成長させるために非常に重要で、絶対に消えてしまっては困る物質です。

ただ、年を取っていく過程では忌まわしい物質かもしれません。
テストステロンの減少を緩和させてくれるとはいえ、薄毛や前立腺肥大などの症状をおこさせてしまうのですから……。

 

理論的にはAGAによるハゲは精力絶倫ではない

つまり、テストステロンの減少で性欲が低下し、DHTが増えればハゲが発現ということです。
そこに、テストステロンが増え、比例してDHTも増え、「数打ちゃ当たる」式で受容体に結合して、ハゲが発現という、「性欲増強」かつ「ハゲ」も加味されるのかもしれませんが……。

理論的には、AGAによるハゲは、精力絶倫というよりはお疲れ気味の方が多いということになります。

これもやはり例外もあるでしょう。
「オレはハゲていても精力絶倫だ」という方もおられると思いますので、タイトルを「ハゲの男性は精力絶倫であるとはかぎりません」と、卑怯ですが、少しばかり逃げてしまったわけです。

参照URL:脇坂クリニック大阪「ジヒドロテストステロン(DHT)とは?~メカニズムと抑制法を解説します~」
http://www.osaka-clinic.com/keyword/aga_column_02/page8.html

 

ハゲと性欲低下を男性ホルモン抜きで考える

「発毛」「育毛」は毛母細胞の激しい分裂で行われます。
毛母細胞の分裂には分裂に必要な栄養素と栄養素を運ぶしなやかで丈夫な血管が必要です。
また、勃起という機能も陰茎に大量の血液を集中させる必要があり、血管がしっかり拡がる、しなやかな柔軟性のある血管が必要です

加齢はテストステロンを減少させるだけでなく、活性酸素を増やし、動脈硬化がおきやすい状況を作ります。
長く生きているだけでも、老化をもたらす活性酸素が体内に蓄積され、動脈硬化は進行します。
あるいは、脂質異常も起きます。
動脈硬化や脂質異常は、EDの原因によく挙げられます。
加齢は血行不良や動脈硬化を呼び込むため、髪の毛は育ちにくく、EDにもなりやすい原因を作りだすというわけです。

 

まとめ

① テストステロンは加齢により減少
② DHTは加齢によって増加
③ 精力絶倫(テストステロンが多い)の人ほどハゲるという説の矛盾点
④ 理論的にはハゲは精力絶倫とはいえない
⑤ テストステロン抜きで考えるハゲと性欲低下

実際のところ、現実は理論通りに進行するとは限らないというのは、世の常です。
だから、例外ということも、必ず考えなくてはいけません。

ハゲ=精力絶倫という説のに対する意見は様々です。

どれが正しいというよりも、そう考える理由がいくつもあるんだということに尽きると思います。

最終的には加齢、老化が大きな原因となるわけですが、老化は誰もが必ず背負うもので避けることができません。


でも、できることもあります。
それは、「老化を遅らせる」ことです。

このサイトでご紹介させていただいている精力剤、精力サプリは、男性性機能向上だけでなく、健康効果の向上にも有効なものがほとんどです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です