ED治療の3つの方法(外科的治療・内服薬治療・自然派治療)とメリット・デメリット

EDの治療については様々な方法が考案されていますが、大きく、外科的治療方法・内服薬を利用した治療方法・自然派治療方法の3つに分けられます。

それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。

外科的治療方法

外科的治療方法とは?

陰茎内部の血管に問題がある場合には、血管外科手術によって治療する方法があります。

陰茎海綿体に血液を送る動脈に問題がある場合には、血管をバイパスしたりカテーテルによって狭くなっている血管を広げたりする手術が行われます。

静脈から出ていく血液が多すぎて陰茎海綿体内に血液が満たされずに起こるEDでは、深陰茎背静脈を切除したり陰茎脚を縛ったりすることで流出を抑える手術が行われます。

それでも治療の効果がみられないときには、手術によって陰茎内部にシリコン製の陰茎プロステーシスという人工物を埋め込み、勃起状態を産み出すという最終手段もあります。

プロステーシスを使う方法は形の上で勃起しているように見えるという意味では、偽足や義肢のようなイメージです。

また、暫定的な性交を可能にする方法としては、陰茎内の血管を拡張する効果のある薬を陰茎海綿体に注射して2時間ほど強制的に勃起状態を造り出す陰茎海綿体注射、あるいは、外部から陰茎を吸引することによって陰茎海綿体に血液を満たす陰圧式勃起補助具を用いる方法もあります。

外科的治療方法の評価

選択するのは患者ですが、実行するにしても費用やリスクについて医師と相談して治療方法を選択するようにした方が良さそうです。

というのも、外科的治療や外科手術は日本で認められていない、あるいは、リスキーであるということもありますが、ED治療に保険が適用されないということも大きな要因です。

保険非適用の外科手術になると費用はかなり大きくなります。

ED治療に対して保険適用していない国はG7の中で日本だけということです。

EDが原因で死ぬということはありませんし、EDであることが生きていくことが困難になるということは無く、EDの治療は生活を向上するためであるというのが保険適用されない理由です。

 

内服薬を利用した治療方法

内服薬を利用した治療方法とは?

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病院で行われる治療方法は内服薬の治療を中心に考えられるというのが一般的です。

EDの原因となる疾患は食生活や日頃のストレスによる生活習慣病が多く、生活習慣の改善によって治癒する可能性もあります。

特に、心因性の機能性勃起障害ではストレスを減らし、良好な睡眠をとることが重要であると言われています。

一方、加齢に伴うテストステロンの減少はほとんどの男性に起こることですが、減少の程度は個人差が大きく高齢者のED発症は60%ということです。

すなわち、男性ホルモンの合成と分泌に対する生活習慣やストレスの影響を考えると、生活の見直しだけでもEDを回避することが出来るかもしれません。

しかし、発症してしまったEDを改善するとなると生活を見直すだけでは不十分で、不足しているテストステロンを服用したり、陰茎の血管拡張を邪魔する(PDE-5)という酵素の活性を阻害する医薬品が使用されたりします。

EDの治療において最初に選択されるのが薬物療法ですが、原因や状況によって使用される薬も変わってきます。

 

①テストステロン

テストステロンの欠如によるLOH症候群の治療に用いられる男性ホルモンです。

量の急激な変化は代謝にも影響し前立腺がん細胞の増殖を促進する可能性もあるので、使用するにあたっては注意が必要であるとされています。

あすか製薬、持田製薬株式会社、富士製薬工業株式会社から医療用医薬品として販売されています。

 

②5-ホスホジエステラーゼ(PDE-5)阻害剤

PDE-5阻害剤は、陰茎周辺の血管を拡張させ海綿体に流れ込む血液量を増加させることで勃起を促す効果があると考えられている薬です。

ただし、効果のメカニズムを考えると、心疾患を抱えている男性の使用は多大なリスクがあることは認知しておくべきです。

バイアグラ(ファイザー株式会社)という名称で知られるクエン酸シルデナフィル、ヒドロキシホモシルデナフィルを有効成分とするレビトラ錠(バイエル薬品株式会社)、シアリス錠(イーライリリー・日本新薬)という商品名で販売されているタダラフィルが使用されます。

特に、タダラフィルは効果の持続性があり、服用した翌日まで効果があるということです。また、これらは医薬品として認可されていますが、保険適用外であることに変わりは無く、1錠の価格が1,300円から2,000円と高価な薬となります。

また、海外と日本では承認されている濃度が異なっていることもあり、例えば、バイアグラは日本では50㎎までしか認可されていませんが海外では100㎎まで認可されています。

海外の医薬品については個人輸入したものがインターネット通販などで手軽に購入できる場合もありますが、個人輸入品の4割から5割は偽物で、偽物は不純物が多く中には有効成分が全く含まれていないものまであるそうです。

先に記した日本で認可を受けているED治療薬を販売している4社で、偽造品を掴まされることが無いように注意喚起しているくらいです。

阻害剤の詳しい解説記事

2男性機能低下の改善が見込めるED治療薬シアリス錠についてまとめました

1 主要なED治療薬:バイアグラ・レビトラ・シアリスの効果や作用順序を薬剤師が解説
3 男性機能低下の改善が見込めるED治療薬レビトラ錠についてまとめました
4 ED治療薬「バイアグラ」と男性ホルモン「メチルテストステロン」の副作用や作用機序

 

内服薬の処方が難しいケース

以下のような症状を持たれている方は、ED治療薬の処方が難しいです。

内服薬の処方が難しいケース
  • ED治療薬の成分について過敏な症状を起こしたことがある方
  • 狭心症や心筋梗塞のため硝酸剤や一酸化窒素供与剤(ニトログリセリンなど)を服用している方
  • 心臓や血管に障害があり、性交をすることが命にかかわるおそれがある方
  • 不安定狭心症の方、性交中に狭心症を起こしたことのある方
  • 重度の肝障害をお持ちの方
  • 低血圧または高血圧の方
  • 半年以内に、脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を患った方
  • 網膜色素変性症にかかっている方
  • 不整脈がある方など

 

内服薬を利用した治療方法の評価

内服薬の使用も安くはありませんが、外科的治療法の費用やリスクを考えると、内服薬の使用による治療を選択するというのも頷ける話です。

他の病気が原因でEDになっているのであれば、保険の範囲でその病気を治療すればEDも治まるかもしれません。

また、特定の疾患で使用されている薬の服用をやめるか薬の種類を変えるだけでも、EDは治すことが出来るかもしれません。

 

自然派治療方法

心因性EDのケア

体に異常が無く精神的な問題がある場合にはEDに対するカウンセリングが有効である場合もあり、心療内科や精神科と連携して治療にあたることもあります。

性交に失敗することで自信喪失しEDが悪化する場合もあるため、先に解説した薬剤を服用して自信を回復させながらカウンセリングするというのが有効なようです。

その他にも、症状が重篤でない場合は、マインドの持ち方で改善が見られることも多いです。